定義予実管理とは、予算(計画した数値目標)と実績を突き合わせ、差(予実差異)を分析して次の行動に反映する経営管理。予算実績管理ともいう。立てて終わりではなく、回して使うのが本質。計算式予実差異=実績−予算、差異率=差異÷予算。差異がプラスかマイナスかだけでなく、売上・原価・固定費のどこで差が出たかに分けて見ると、打ち手が決まる。目安小規模事業者で経営計画を策定している割合は5割を下回り、中規模企業で約7割(中小企業庁)。予実管理の前提となる予算がある企業は中小では半数前後で、立てて運用する企業ほど売上・利益が増加傾向。
予実管理とは — 予算と実績の差を回して使う
予実管理とは、予算(計画した数値目標)と実績を突き合わせ、その差(予実差異)を分析して、次の行動に反映する経営管理のことです。予算実績管理とも呼ばれます。予算を立てること自体ではなく、立てた予算と実際の結果を比べ、ズレの原因を探り、打ち手につなげていく一連のサイクルが本質です。
基本の計算は、予実差異=実績−予算、差異率=差異÷予算、とシンプルです。大切なのは、差額の大きさを見るだけで終わらせず、その差が売上・原価・固定費のどこで生まれたかに分けて読むことです。
中小企業庁の小規模企業白書(2020年版)によると、経営計画等を策定している割合は小規模事業者で5割を下回り、中規模企業で約7割です。予実管理の前提となる予算がある企業は中小では半数前後にとどまります。一方で、計画を立て、その運用(進捗管理や実績評価)まで十分に行っている企業ほど、売上高や経常利益が増加傾向にあることも示されています。
なぜ重要か/よくある誤解
最大の誤解は、予算は立てて終わりだと考えることです。予算を作っても、実績と比べて回さなければ、ただの数字の目標で終わります。予実管理の価値は、立てた予算と実際の結果を毎月突き合わせ、ズレの原因を早く見つけて手を打つところにあります。
もう一つの誤解は、予実管理は大企業のものだ、という思い込みです。中小企業庁の調査では、計画を立て運用する企業ほど業績が伸びる傾向が示されています。最初から精緻にする必要はなく、会計の実績をもとにシンプルな予算と比べることから始められます。
予実差異の分け方
| 見るもの | 式 |
|---|---|
| 予実差異 | 実績 − 予算 |
| 差異率 | 差異 ÷ 予算 |
たとえば利益が予算を下回ったとき、売上は計画どおりで原価(変動費)が膨らんでいるなら打ち手は原価側、売上そのものが未達なら打ち手は販売側、と切り分けられます。差異を売上・変動費・固定費に分けて読むことで、感覚ではなく数字で次の一手を決められます。
自社に実装するには
予実管理を回す鍵は、比べられる予算と、同じ単位でそろう実績の2つです。予算と実績の区切り(部門・科目・期間)がそろっていないと、そもそも差が取れません。会計の実績(試算表)をベースに予算を作っておくと、毎月の実績がそのまま比較できます。まず採算を見る単位を決め、費用を整理して実績を見える化する。この土台づくりは業務棚卸しから始まります。
予実管理は「比べられる予算」と「同じ単位の実績」がそろうと回りはじめます。無料診断で、予算づくりと実績の見える化の起点を整理できます。
よくある質問
予実管理と予算管理は違うものですか?
予実差異はどう読めばいいですか?
中小企業や小規模事業者でも予実管理は必要ですか?
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