定義RevPAR(レブパー)とは、販売可能な客室1室あたりの売上を示す指標。ADR(客室平均単価)とOCC(客室稼働率)を掛け合わせ、単価と稼働の両面を1つの数字で捉える。計算式RevPAR=ADR×OCC、またはRevPAR=客室売上÷販売可能客室数。ADR=客室売上÷稼働客室数。OCC(稼働率)=稼働客室数÷販売可能客室数。目安客室稼働率(OCC)は観光庁の宿泊旅行統計調査で公表され、近年は全国平均でおおむね6割前後。RevPARやADRは施設タイプ・立地・季節で大きく動くため、自施設の値は同タイプ・同地域と経年推移で読む。
RevPAR・ADRとは — 客室1室あたりの稼ぎを測る指標
RevPAR(レブパー、Revenue Per Available Room)とは、販売可能な客室1室あたりの売上を示す指標です。ADR(客室平均単価、Average Daily Rate)が「実際に売れた客室の平均単価」を表すのに対し、RevPARは空室も含めた全客室を母数にするため、単価と稼働の両方をまとめて捉えられます。
だからRevPARは、宿泊業の採算を一つの数字で見るうえで中心になる指標です。単価が高くても空室が多ければRevPARは伸びず、稼働を埋めても単価が低ければやはり伸びません。RevPARは「単価×稼働」の総合力を表し、宿泊事業の稼ぐ力を素直に映します。
観光庁の宿泊旅行統計調査では、客室稼働率(OCC)が施設タイプ別・地域別に公表されており、近年の全国平均はおおむね6割前後で推移しています。RevPARやADRは施設タイプや立地で大きく変わるため、目安の数字は単独で使うより、同タイプ・同地域の稼働率と並べて読むのが実務的です。
なぜ重要か/よくある誤解
最大の誤解は、稼働率だけ、または単価だけを追ってしまうことです。稼働率を上げようと値下げを続ければADRが下がり、RevPARは思ったほど伸びません。逆に単価にこだわって空室を増やしても、やはりRevPARは下がります。稼働と単価は片方を追うと片方が崩れる関係にあるため、RevPARという一つの指標で全体の稼ぎを見ます。
もう一つは、施設タイプや地域を問わず同じ目安を当てはめることです。シティホテルとビジネスホテル、繁忙期と閑散期では水準がまったく異なります。目安の数字は必ず同タイプ・同地域・同時期の文脈の中で使います。
計算式と具体例
| 項目 | 式 |
|---|---|
| ADR(客室平均単価) | 客室売上 ÷ 稼働客室数 |
| OCC(客室稼働率) | 稼働客室数 ÷ 販売可能客室数 |
| RevPAR | ADR × OCC(=客室売上 ÷ 販売可能客室数) |
たとえば客室100室のホテルで、ある日に70室が平均1万2,000円で売れたとします。ADRは1万2,000円、稼働率(OCC)は70%。RevPARは1万2,000円×0.7=8,400円です。これは「販売可能な100室それぞれが平均8,400円を稼いだ」という意味になります。仮に値下げして単価1万円で90室埋めると、ADRは下がりますがRevPARは1万円×0.9=9,000円となり、この局面では値下げで稼働を埋めたほうがRevPARは高くなる、という読み方ができます。
自社に実装するには
RevPARを実務で使う鍵は、「どの単位でRevPARを見るか」を決めることです。施設全体のRevPARだけでは、どの施設・客室タイプ・プラン・時期で稼ぎを取りこぼしているかは見えません。施設別・プラン別・時期別に客室売上と販売可能客室数を紐づけて初めて、「稼働は高いのに単価が取れていないプラン」や「閑散期の空室の機会損失」を特定できます。この単位の設計は、何にどれだけの売上とコストが紐づいているかを洗い出す業務棚卸しから始まります。
RevPARを「施設別・プラン別・時期別」で見られると、どこで稼ぎを取りこぼしているかが分かります。無料診断で見える化の起点を洗い出せます。
よくある質問
RevPARとADRはどう違いますか?
RevPARはどのくらいが目安ですか?
RevPARを上げるにはADRと稼働率どちらを優先すべきですか?
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